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こうした半導体製造は、とても高度な技術が要求されます。基板となるシリコンは、99.999999999%(イレブン・ナイン)の精度で精錬し結晶を作らなくてはなりません。その結晶板を使って、その中に不純物(価電子の違う金属)をドーピングし、N型もしくはP型半導体を作ります。CCDのフォトダイオードもこのようにして作られます。

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- ▲ スーパーカミオカンデ(Super-Kamiokande、Super-K)
フォトマルの使われている代表的な事例を紹介します。
- 小柴昌俊東京大学名誉教授(ノーベル物理学賞受賞)の研究で有名になったスーパーカミオカンデに使われているニュートリノ検出器には、大口径のフォトマルチプライアが使われています。(モデルR3600。設計製造は、浜松ホトニクス株式会社)
- このフォトマルは、口径が500mm以上あり、重量が約8kgもある大きなエチゼンクラゲのような形をしたガラス真空管でできています。形状が大きいのは、大きな光電面で非常に微弱な光を検出するためです。その光増幅率は、1000万倍と言われています。1000万倍の光増幅を達成するために、フォトマルにかけられる電圧は最大2,500Vとなっています。
- 光電面は、350nm〜650nm(ピーク感度波長は420nm、量子効率20%)の感度を持っていて、チェレンコフ光の青白い微弱な光を検出するために青色域に感度を持たせています。その材質は、バイアルカリ(Sb-K-Cs)であり、1700cm2(直径46cmの円状)の大きな光電面で受ける微弱光は、11段の増幅段(ダイノード)を経て2次電子を作り出し最大100uAの電流を取り出すことができます。
- この素子の光の反応は、10nsで応答し、光がフォトマルに入って電気信号として取り出すまでの遅れは95nsです。また、短いパルス光に関しては、5.5nsまでのパルス光を検出できます(Transit Time Spread [FWHM])。
- スーパーカミオカンデは、岐阜県の神岡町(岐阜県飛騨市神岡町池の山)の鉱山跡地に1995年に建設されたニュートリノを検出する巨大水槽と計測装置からなる設備です。初代の設備は、1983年に建設されたカミオカンデですが、スーパーカミオカンデの完成によってその役目を終えています。スーパーカミオカンデは、地下1000mに直径39.3m、高さ41.4mの円筒型水槽が埋設されて、ここに50,000トンの純水が満たされています。この水槽は、さらに内側と外側の2重構造となっていて、内側水槽(直径36.2m、高さ33.8m、容積32,000m3)はステンレス構造体で作られ、11,146本の20インチフォトマルが全水槽を覆うように配置されています(上面・下面各1,748個、側面7,650個)。外側水槽には、8インチ口径1,885個のフォトマルが内側水槽との仕切壁側に外向きに取り付けられています。
- これらのフォトマルは、宇宙から飛来するニュートリノが巨大水槽に入って減速する際に発光する青白い光(チェレンコフ光)を検出します。チェレンコフ光が非常に微弱であるのと、巨大水槽内で発光する光の空間位置と時系列を把握するために、11,000本の巨大フォトマル(20インチ)を配置してチェレンコフ光の発生をマッピングしています。8インチのフォトマルを外側に配置しているのは装置のバックグランド光を取り除くためです。
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| フォトダイオード(参考)。形状はいろいろなタイプがある。写真は左部の開口部の円形状がフォトダイオード部。右端子がBNCになっていて使いやすい。 | |||
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光電素子の性能表 (この性能表は、傾向を示すための表です)

静止画像においては、銀塩のフィルム画像が一つの指針でした。キャビネサイズに引き延ばされたフィルム画像と、インクジェットプリンタでプリントされた写真を見比べて、遜色がなくなった時点でデジタル画像がアナログ画像に勝ったと言えました。2006年11月時点では、デジタル動画もデジタル静止画もあまねくアナログ画像を凌駕しました。2000x2000画素の静止画像や、1000x800画素で30コマ/秒の動画像はアナログ画像を凌ぐ画質を持っています。
■ CCDのライバル
イメージサイズは、その大きさを表す場合、一般的に1インチ型、2/3インチ型、1/2インチ型、1/3インチ型という言い方で呼び、この呼称でだいたいの大きさがわかるようになっています。この呼び方は対角線の長さではなく、電子管時代の呼び径を踏襲した言い表し方です。大きいイメージサイズの撮像素子を使うメリットは、画素サイズを大きくすることができるためたくさんの電荷を蓄えることができ、相対的に感度の高い素子とすることができます。また、カメラレンズも作りやすく性能の良い通常のレンズが流用できます。イメージサイズが小さい素子のメリットはコンパクトなカメラができる可能性があることと、製造上、同じ大きさのウェハーからたくさんの撮像素子が出来上がるのでコストが下がり安価になることです。
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【CCD撮像素子の種類】
I. インターライントランスファー型(IT-CCD) - 現在、一般的なもの
II. フレームインターライントランスファー型(FIT-CCD) - 放送局用として使われているもの
III. フルフレームトランスファー型(蓄積部なし)(FF-CCD) - CCDの初期のもの
IV. フレームトランスファー型(蓄積部あり)(FT-CCD) - フレームトランスファ型の改良版
V. 全画素読み出し(プログレッシブスキャン)型 - インターライントランスファの改良型(インターレースを行わないもの)


CCDは、光の雨を受けるバケツ(画素)がたくさん配列されたものと見なすことができます。
- 512画素x512画素 / 100,000 Hz = 2.62秒 ・・・(Rec -4)
ブルーミングを避けるには、受光部(ホトダイオード)の下部、基板面に対して、垂直縦方向に強い光によって溢れ出た余剰電荷を捨て去る構造(VOD = Vertical Overflow Drain)を組み入れて、ブルーミングの改善を施す方法があります。現在のCCDカメラは、この方式を採用して大きな効果を得ています。VOD構造は、大きな副産物も生み出しています。VOD部にある時間タイミングで掃き出しパルスを与えて、ホトダイオードに蓄えられた電荷を逐次掃き出しを行って必要時間分だけの電荷を蓄えるという「電子シャッタ」機能を付加できたことです。したがって、最近のCCDカメラは、初期の頃に比べてほとんどブルーミング現象が起きなくなりました。
(2008.05.07)


インターライントランスファ型CCDは、垂直転送部やオーバーフロードレイン部が撮像素子面に配置されている関係上、受光部を撮像面上にびっしりと詰めて配列できないために飛び飛びに配置されています。その欠点を逆手にとって他のCCDを受光部のない位置に配置し、この画素で信号を補ってやれば水平方向の画素を実質的に2倍近くに増加させることができます。
この方式は、CCDカメラ用ではなく、銀塩カラーフィルム開発の一環で考案されたようです(1960年代は、CCDカメラもなければテレビ撮像管も発展途上にあり、カラーカメラは3管式が主流でした)。しかし、フィルム感光材料の分野では、フィルム面上に三層の感光膜(シアン、イエロー、マゼンタ層)を塗布する技術が確立したため、Bayer氏が考案したフィルタアレイは写真の分野からはなくなりました。
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| 参考:Richard F. Lyon, Paul M. Hubel, Foveon, Inc. ,"Eyeing the Camera: into the Next Century", 2003 | Bayer素子が平面的に色情報を収集するのに対し、Foveonは垂直に色情報を収集する。従って、Foveonは色のにじみがない。 | |||||
この理論的な効率100%での電流値と実際に計測した電流 Ic の比を取ってやれば量子効率が求まります。
ショットノイズは、超高感度カメラを使って、比較的短時間の露光で画像をとらえる時に目立ちます。高感度カメラは、検知する光子数が少ないのでこうした現象が顕著に現れます。
- Sn ∝ √S ・・・(Rec -14)
- Sn: ショットノイズ
- S: 入射する光子数
■ ビンニング(Binning) (2008.05.15)
【主な仕様】
■ カメラ
■ ビデオ特性
■ オプション
■ 寸法及び重量
2005年に、高解像力CCDカメラとして、右に示すような電子冷却型カメラが製品化されました。これは、上で述べたMegaplus モデル16.8iの後継機種にあたるものです。計測分野では、高速性能、短時間露光(電子シャッタ)要求が高いため、フレームトランスファ型CCDでは需要を満たしきれなくなってきました。その要求に応えて開発されたのが、このタイプのカメラです。しかも、電子冷却機能を備えて登場しました。
- ・撮像素子が36mmx24mmと大きい(フルサイズ)。
- ・レンズは、ニコンのFマウント用レンズを採用。
- ・電子冷却を採用。ダークノイズ低減。長時間露光可能。
- ・メカシャッタに代えて電子シャッタ方式のCCD撮像素子を採用。
- ・インターライントランスファ方式にもかかわらず
- 12ビット濃度(4096階調)を達成。
- ・高画素で高速撮影(〜4コマ/秒)が可能。
■ カメラ
- ・撮像素子: インターライン
- プログレッシブスキャン型CCD
- (Kodak製 KAI-11000CM)
- ・ピクセル数: 10,709,376画素
- 4,008 (H) x 2,672 (V) 画素
- ・ピクセルフォーマット: 9.0um x 9.0um
- ・画素エリア: 36mm x 24mm(フィルムカメラのライカサイズと同じ)
- ・受光容量: 60,000 e-
- ・シャッタ: 電子シャッタ
- ・冷却: 電子冷却(室温より -5度の設定。ファン付きのものは室温より -15度)
- ・階調: 12ビット、66dB
- ・読み出しノイズ: 30 e-
- ・カメラレンズマウント: ニコンFマウント
- ■ 撮影操作
- ・カメラ操作及び画像読み出し: CameraLink もしくは IEEE1394a
- ・撮影速度: 最大4.63コマ/秒(CameraLinkにて30MHzでの読み出し時)
- 3コマ/秒(IEEE1394、白黒画像時)
- ・電子シャッタ露出設定時間: 192 us 〜 60秒(1us設定)(連続取り込み時)
- 19 us 〜 60秒(1us設定)(トリガーモード取り込み時)
- ・ゲイン調整: 0〜36dB
- ・ビンニング: 2x2、3x3、4x4
- ・ピクセル・クロック速度: 10MHz
- ・フレーム転送速度: 0.5フレーム/秒
- ■ 寸法及び重量
- ・寸法: 123.8(W) x 98.4(H) x 91(L) mm
- ・重量: 0.92kg
- ■ カメラ電源部(コンソール)
- ・接続カメラ台数: 4台(メガプラスIIカメラシリーズがすべて使用可能)
- ・カメラ-電源部ケーブル: 2m、5m、7m
- ・操作: 汎用パソコン(WindowsXP)にてIEEE1394もしくはCameraLink接続
- 操作ソフトウェア付
- カメラ認識、撮影速度、露出時間、ゲイン、ビンニング、ライブ画像モニタ、画像転送
- ・その他通信: Serialポート(オプション)、100Baseイーサネット(カメラファームウェアアップデート用)
- ・トリガ入力: デジタル信号(TTL、CMOS)による立ち上がり、もしくは立ち下がり信号。信号入力で決められた露出時間で画像取得。
- ・トリガ入力信号コネクタ: BNCコネクタ
- ・ストロボ出力: デジタル信号にて露出時間分だけ出力。
- ・ストロボ出力コネクタ: BNCコネクタ
- ・消費電力:15W/台(付属のACアダプタを用いてAC100Vから電源を供給)
- ・寸法: 157(W) x 50.8(H) x 157(D) mm
- ・重量: 1.14kg

通常のCCD固体撮像素子とは趣を異にした理科学用の計測CCD素子も作られています。
- ・KAC-9618: VGA(648x488画素)、7.5umx7.5um、1/3"型、30コマ/秒
- ・KAC-9619: VGA(648x488画素)、7.5umx7.5um、1/3"型、30コマ/秒
- ・KAC-9628: VGA(648x488画素)、7.5umx7.5um、1/3"型、30コマ/秒
- ・KAC-00400: WVGA(768x488画素)、6.7umx6.7um、1/3"型、60コマ/秒
- ・KAC-01301: 1.3MP(1284x1028画素)、2.7umx2.7um、1/4"型、15コマ/秒
- ・KAC-05010: 5.0MP(2592x1944画素)、2.2umx2.2um、1/2.5"型、5コマ/秒
- ・KAC-3100: 3.1MP(2048x1536画素)、2.7umx2.7um、1/2.7"型、10コマ/秒
- ・KAC-5000: 5.0MP(2892x1944画素)、2.7umx2.7um、1/1.8"型、6コマ/秒
EMCCD(Electron Multiplying CCD)と呼ばれる固体撮像素子は、CCDの仲間に入り、非常に感度の高い撮像素子です。電子増幅CCDと呼んでいます。このCCDは、素子内部にある電子増幅を受け持つ回路によって、約1,000倍の感度をもつものです。これは、2002年の同時期に、米国テキサスインスツルメンツ(TI)社と英国E2V社で開発され、TI社の製品はImpactron(インパクトロン) CCD、E2V社の製品は、L3Vision CCDという商品名でそれぞれ販売されました。
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計測用CMOS撮像素子では、電子シャッタ内蔵のものが一般的になっています。計測目的に使う場合には、時間分解能を上げる必要上この機能を備えたものがとても大切だからです。CCD素子においても、計測目的では電子シャッタ内蔵のインターライントランスファCCDが一般的になっているのと同じ理由です。

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非蓄積撮像管は、テレビカメラの元祖的存在のもので、1931年に米国のFarnsworth(1906 - 1971)によってイメージディセクタ(Image Dissector)と呼ばれる撮像管が開発されました。この撮像管は、極めて感度が低くかったため、最初の動画用撮像管という栄誉を得ましたが実用には耐えませんでした。テレビカメラの最初の原型だったと言えるでしょう。
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- 1. 可視光以外の光を可視化することができる(紫外光、赤外光、X線)。
- 2. 電子レンズと偏向回路によって高速シャッタリングを行うことができる。及び複数枚の高速度画像が得られる(フレーミングで20,000,000コマ/秒、ストリークで数ピコ秒/mm)。
- 3. 電子レンズによって像強度の増幅を行うことができる(高感度)。
- 代表的なX線イメージャの外観。
- 入力面は球面形状でアルミ薄板か
- ベリリウムで覆われる。
- 大きさは対象物の大きさで決定される。
- 資料提供: 浜松ホトニクス(株)
- (1) シンチレータ(Scintillator)部
- X線は、量子エネルギーの高い光です。この光エネルギーを準位の低いエネルギー(可視光)に変換するのがシンチレータ(Scintillator)と呼ばれるものです。X線は紫外線エネルギー以上に量子エネルギーが高いので、いろいろな物質を励起させる力を持っています。しかしエネルギーが高いので励起させずに透過してしまうこともあります。従って、使用するX線エネルギーに対して効率よくエネルギーを吸収して可視光を発光するものが求められます。こうした物質の中で最も効率よく可視光を励起し、物質自体の粒子も細かくて、かつ使用環境で安定した構造を持つものが、ヨウ化セシウム(CsI)です。このシンチレータは、X線によって励起して420nmにピークを持つ青色の可視光の蛍光を発します。この発光は、転像管の光電面との相性がよく効率の良い電子変換ができます。また、ヨウ化セシウムは、沃素とセシウム双方の原子量が大きいためX線エネルギーを吸収しやすいという性質から理想的なシンチレータと言えます。従って、X線のシンチレータとしては、この蛍光剤が最もよく使われます。
- ヨウ化セシウム(CsI)がX線I.I.のシンチレータとして使われるようになったのは、1963年以降で、1972年から医療用として米国Varian社、オランダPhilips社、フランスThomson社、ドイツSiemens社が採用を始め、日本でも1974年に東芝、1976年に島津製作所が市販化しました。CsIがなぜこれほどまでに認められるようになったかというと、材質の原子量の重さやX線吸収係数、発光ピークの特性もさることながら、非常に緻密に(ぎっしりと)蒸着膜を形成できることにありました。CSIは基板上にほぼ垂直に結晶構造(断面が10um以下)を作ることができるので、それまでの沈殿法やスラリー法の膜状塗布よりも高密度のシンチレータ部を形成できるようになったのです。
- 入力部のシンチレータがなぜ曲面を描いているかというと、転像管部の電子レンズが凸レンズ効果だけなので、この電子レンズでは像面湾曲収差が取りきれないからです。そのためにX線像を受ける入力部(シンチレータと光電面)は曲面形状になっています。
- 入力窓は、窓材の保護のためにアルミニウムかベリリウムで覆われています。通常はアルミニウムの薄膜が使われますが、弱いX線光源を使う場合には、この窓材部分で吸収が起きてしまうので、アルミニウム材に代えてベリリウムが使われます。しかし、ベリリウムは高価なことと毒性が強い材料のため、弱いX線エネルギー用や小さい口径のX線イメージャー用に限って使われます。
- (2) 転像管部
- 転像管は、シンチレータ(CsI)によって青色(420nmピーク)蛍光像を背後で直接コンタクトしている光電面で受けて、電子像に変換し、蛍光面で再び可視光像に変換するものです。
- 転像管をなぜ使うのかと言えば、以下の理由によります。
- 1. X線像をカメラで撮影できるように光学像を縮小するため。
- 2. 縮小した画像を動画撮影を行うために、フィルムカメラや撮像管、
- CCDなどの撮像素子を取りつけるため。
- 3. X線が微弱なために(つまり、強いX線光源が作れない、または、
- 被爆が大きいため強い光源が当てられないために)X線像の光増幅を行う必要がある。
- 転像管は真空管ですから装置には高電圧がかかります。
- 転像管の撮影倍率は、シンチレータ部の入力窓の大きさと出力蛍光面の大きさの比で表されます。
- M = a / A
- M :撮像管の撮影倍率
- a :出力蛍光面の大きさ
- A :入力部(シンチレータ部)の大き
- X線イメージャの入力面径は、10cm〜57cm(4インチ〜22.5インチ)が市販化されていて、大型のものほど医療用(消化器、循環器)に製造されています。出力蛍光面の大きさは、φ60mmが一般的です。従って、X線イメージャの撮影倍率は、
- M = 1/1.7 〜 1/9.5
- となります。蛍光面はφ60mmと大きいので、CCDでこれだけ大きい素子はありませんから、直接ファイバーカプリングをせずにリレーレンズを使って縮小して撮影を行います。
- (3) 撮像部
- 撮像部は、転像管で形成された光学像を記録するためのものです。1990年代までは、フィルムカメラや撮像管カメラが使われていました。最近では、CCDカメラが使われています。転像管の出力部は可視光を発する蛍光面になっているため、ここで作られる光学像をリレーレンズによってカメラに導きます。
- リレーレンズに代えて光ファイバーで直接カメラとカプリングする方法もあります。この方が光の転送効率が良いので1桁以上も明るくなります。しかし、ファイバーカプリングの場合は、以下の問題がありますので、取り扱いには注意が必要です。
- 1. ファイバー繊維系の大きさとCCD撮像素子の画素サイズの選択を間違えると、解像力が極端に落ちる。
- 2. 両者の兼ね合いでモアレ(干渉縞)が現れる。
- 3. ファイバーカプリングでは、X線エネルギーの入射光路とカメラの撮像面が直線に並ぶために、
- X線エネルギーがシンチレータ部で十分な吸収が行われない場合、撮像面に直接照射される危険があり
- 撮像面にダメージを与えることがある。
イメージインテンシファイア(Image Intensifier、I.I.)は、超高感度の撮像管素子です。光増幅の度合いは、1,000倍から100,000倍の性能を持っています。しかし、1,000倍もの光増幅をすると言っても、日中の明るさの対象物を1,000倍に明るくできるわけではありません。イメージインテンシファイアの出力(蛍光面)の明るさは限度があるため、蛍光面の明るさに比べて1,000分の1程度の暗い対象物の明るさを増幅できるという意味です。I.I.の蛍光面はそれほど明るくありませんので、つまるところ非常に暗い物体を人が見えるぐらいに明るくする装置と考えてよいと思います。
Scanner)に多くのアイデアを得ていることがわかります。
走査型電子顕微鏡の原型を、フライング・スポット・スキャナー(FSS)に見ることができます。FSSは、テレビカメラの初期モデルとして着想されました。この発想が、走査型電子顕微鏡とテレシネ装置に生かされました。

テレシネ装置とは、映画フィルムをテレビ信号に変換する装置です。映画フィルムをテレビで放映する場合、映画フィルムを特殊映写機に掛けて、それを特殊テレビカメラで再度撮影しビデオ信号に変換して放送していました。テレシネ装置が使われたテレビ番組は、映画番組やコマーシャル、ドラマ、ニュース番組でした。ビデオテープレコーダの性能が上がらなかった1970年代までは、録画によるテレビ放送の中心は映画カメラによるフィルム撮影でした。フィルムで撮影された動画像をテレシネ装置で映像変換して放送していたのです。 映画は24コマ/秒で撮影して上映されるので、劇場映画をテレビで放送するときにはテレシネ装置を使います。もっとも今は、フィルムで撮影した動画像もデジタル画像におき変えられて保存されるので、デジタル画像を映像信号に直してテレビ放送に乗せるようになっています。
テレシネの映写機では、1コマ目と2コマ目では、
NTSCは、1941年に白黒のテレビジョン放送規格を打ち出します。この規格は、RCA社が開発していた走査線441本のテレビ方式と、Philco社が主張していた走査線の多い605本(〜800本)方式の双方の中間を取って、525本と決められました(なぜか、表示速度の30フレーム/秒は双方同じでした)。
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ビデオカメラなどのカタログを見ていると、録画再生速度の項目に、29.97フレーム/秒という数字が掲載されていることがあります。

カラー映像信号を、白黒受像機で受けても問題なく映像を受信できるようにするために、カラー映像信号は「アナログ信号の仕組み」で説明した同じ方式にしてあります。白黒映像信号をもとに、白黒受像機の受信に不具合が起きないようにカラー情報を乗せています。
となり、カラーNTSC信号の厳密なフレーム速度(29.97 フレーム/秒)が求まり、これがNTSCでの正式な撮影・再生速度となりました。
- 52.7 us x 4.2 MHz x 2 = 442.7 TV本 ・・・(Rec -25)
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- 1,000 画面 / 秒 x 525 走査線 / 画面 x 300 白黒本/走査線 x 1/2
- = 78.8 MHz ・・・(Rec -26)
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■ デジタルVTR(Digital Video Tape Recorder)
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4:2:2コンポーネント信号は、映像信号をデジタル処理する手法の1つであり、現在の放送用の信号として主流になっているものです。NTSC信号は、輝度信号(Y信号)で明るさを決め、色差信号(Cb、Cr)で色を決めています。アナログ信号であるNTSCでの色差信号は、輝度信号すべてにあてがわれているわけではなく、周波数の低い部位に対してのみ当てられています。色づけ作業を真面目にやると、送信周波数帯域を大幅に上回ってしまうので、人の眼が映像を見て問題のない小さな部位領域では、色を付けずに輝度(明るさ)だけを表示させているのです。

■ セグメント放送(Segment Broadcasting) (2009.02.03追記)
コンピュータは、デジタルしか扱えないので、コンピュータで扱う画像も当然デジタル画像となります。

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- 1940年代後半から、現在までテレビ放送に長く君臨してきたNTSC規格は、一秒間に30枚の映像を4.2MHzの帯域で情報処理して送信することができました。この信号は、何度も述べますがアナログ信号でした。1990年までの技術では、同じ内容の映像信号をディジタルで送ることはできませんでした。その理由は、アナログ信号では、送信帯域の4.2MHzが解像力に相当し、信号の振幅成分がダイナミックレンジに対応するのに対し、ディジタル信号ではダイナミックレンジ8ビット分も周波数成分に直さなければならず、帯域が不足してしまうからです。
- 一枚の画像を、最も古い通信規格であるRS232C通信で転送することを考えてみましょう。この時、送信する画像は、512画素x512画素、 8 ビット(白黒)で量子化(ディジタル化)したものと仮定します。RS232Cは、1秒間に最大9,600ビット(= 9,600baud、9,600 bps)のデータを転送できます。これを単純に計算すると、
- 512画素 x 512画素 x 8ビット/画面 x 1/9600 ビット/秒 = 3分40秒 ・・・(Rec -34)
- となり、最高の転送速度でも、1枚の画像を送るのに3分40秒かかることになります。NTSC信号(アナログ画像)では、この時間に6,600枚の映像が送れました。実際のところ、RS232C信号では信号の転送を確実にするために、データの切れ目にストップビット、パリティチェック、Xパラメータなどが入り、これにより3 〜 5倍の転送時間がかかります。このことから、RS232C(FAX、コンピュータモデム通信も似たようなもの)を使って映像を送ることがいかに気の遠くなるようなことなのかが理解できると思います。
- アナログ信号による撮影と記録は、デジタル通信速度が遅い時代には、確固たる強い地位を築いていたのです。
- ■ RCAコネクタ/ケーブル
米国の音響・映像メーカRCA(Radio Corporation of America)社が、1940年代に開発した音声信号の接続端末コネクタを、RCAコネクタ(右写真。使用周波数: 10M Hz)と呼んでいます。このコネクタは、蓄音機(レコードプレーヤ)の音声信号をアンプに接続するために開発されました。安価であることと、使い勝手が良いこと、性能が良いことから一般的になり、オーディオ機器にはすべてこのタイプの端子が使われていました。ビデオの時代になっても家庭用の信号ケーブルにはRCAコネクタケーブルが使われました。映像信号でも、家庭用のビデオ帯域であるならば十分な性能を確保できたものと考えます。しかし、放送局や周波数の高い信号を扱う分野では、性能が満足できなかったので、以下に示すBNCコネクタが一般的になりました。
- RCAコネクタは、比較的太い正極棒が中心にあり、その周りを「割り」の入ったグランドターミナルで囲まれています。「割り」が入っているのは、バネ効果を利用してプラグ装着時の接触性を良くするためです。コネクタのピン接続は、電気信号を通信する上でトラブルの多い部分です。ピンの接続は、微視的に見ると面で接触しておらず点で接触しています。そのためにバネ作用を利用して力を与えてコンタクト面をできるだけ多くしています。また、コンタクト面に金メッキを施して接触性を高める工夫もしています。
- 現在のRCAケーブルは、家庭用のアナログAV機器によく使われていて、右に示したような色分けしたケーブルで、映像信号(黄色)、音声信号右側(赤色)、音声信号左側(白色)という取り決めになっています。アナログ信号は、デジタル機器が主流になってきている現在にあっては使われなくなる傾向にあります。
- ■ BNCコネクタ/ケーブル、映像出力インピーダンス(75Ω)
- ビデオ信号を取り出してVTRやモニタに接続するときに、使用する接続ケーブルのことを、我々は何気なく「75Ω同軸ケーブル」と呼んでいます。また、ビデオ信号のコネクタは、BNCと呼ばれるワンタッチで接続できるコネクタと、RCAと呼ばれるピンジャック方式のコネクタを使用しています。BNCは、RCAに比べると高価なコネクタで、放送局用や計測機器などの高級な装置に使われます。ピンジャック(RCA)コネクタは、家庭用のオーディオ、ビデオ機器などの低い周波数(10MHz程度)のケーブル接続に使われています。
- 映像信号は、非常に高密度な(周波数が高い)信号ですから、ノイズに対して敏感に反応します。また、接合部(コネクタ部)で信号速度が変化し、高周波信号であるほどその問題は顕著になります。BNCコネクタは、映像信号を扱う帯域では、こうした問題をクリアする満足できるものでした。高周波信号を扱うコネクタとしては、今述べているBNCコネクタや、M型コネクタ、N型コネクタ、F型コネクタが使われてきました。こうしたコネクタは、通信分野で培われ発展してきました。
- BNCとは、Bayonet Neill Concelman connectorの短縮名称です。時に、British Naval Connectorとか、Bayonet Nut Connectorとも呼ばれていますが、いずれも誤りです。BNCコネクタが使われる前には、N型コネクタ(下写真参照)と呼ばれる高周波信号用のケーブル結線コネクタがありました。これは、BNCより一回り大きなねじ込み式の耐水型高周波対応(12GHz)のものでした。N型コネクタは、ベル電話機研究所のPaul Neillが1940年に開発しました。また、Cコネクタ(使用周波数: 12GHz)と呼ばれるものが、Amphenol社(コネクタで有名な米国の会社)のエンジニアCarl Concelmanによって設計され、放送局用のビデオ信号コネクタとして使用されていました。この二人(NeilとConcelman)の設計したコネクタの良い所をとって、より簡単に確実なコネクタを作ろうということで、1940年代に作られたのがBNCコネクタだったのです。BNCは、人の名前を取ってつけられた名前です。BNCコネクタの使用周波数帯域は、2GHzとなっていて、N型コネクタの12GHZよりも一桁も低い性能ですが、取り扱い勝手がよいので、周波数帯域の低いビデオ信号用に重宝されました。BNCコネクタは、イーサネットケーブルの初期のタイプの10Base-2 にも採用されました。また、デジタル放送の通信ケーブルであるHD-SDIにもBNCコネクタが使われています。
- 同軸ケーブルは、ケーブルの芯が銅線でできていて、その回りをポリエチレンなどの絶縁物で覆い、さらにその回りを網状のシールド線で覆っています。電気を流す時、ケーブルが長いと抵抗が増えて遠くまで流しずらいという性質があります。不思議なことに、交流を流す場合には、ケーブルの持つ直流抵抗(オーム)と、インダクタンス(誘導)、それにキャパシタンス(容量)を特定の値にしておくと、ケーブルの長さに関係なく、高周波数に対し一定のインピーダンス(交流の抵抗値)を示すようになります。つまり、(交流)インピーダンスの取れたケーブルを使うと、ケーブルの長さに関わらず電気信号(高周波信号)を損失なく伝えることができ、5mでも40mの長さでも良好な電気信号を得ることができます。
- 一般の同軸ケーブルは、現在、50Ωと75Ωの2系統あります。75Ωはビデオケーブルによく利用され、50Ωは、通信ケーブルや、コンピュータの初期のイーサネットケーブルに使用されました。
- BNCコネクタ。
- 「N」型コネクタと「C」型コネクタを組み合わせバヨネットタイプとした。両者よりも小型化した。
- 「N」型コネクタ。
- BNCの原型。ねじ込み式。
- 「C」型コネクタ。
- BNCの原型。メスのアースに取り付けられた2つの突起(stud)にひっかけて着脱する方式はBNCと同じ。
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